サラマンカ滞在記

3週間ほどのサラマンカ滞在について綴るブログ

スペイン料理を食べに行こう その④ Amesa Puesta編

スペイン料理シリーズ3回目の今回は、Mamma luna以外のレストランで食べた料理を紹介していきます。

 

 

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ここは旧市街地のはずれにあるこじんまりとしたレストランです。

スペインの一般的な家庭料理を高いクオリティで提供してくれるお店です。

値段はだいたい9~10ユーロほどとMama Lunaより高めですが、それに見合ったクオリティであることには間違いありません。ラボの人も一押しの店でしたし個人的にもサラマンカで特におすすめする店です。

 

今回はAmesa Puestaで食べた料理について紹介していこうと思います。

 

 

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Huevos con farinato 

卵とポテトとfarinatoと呼ばれる一種のドライソーセージのスクランブル。この料理に入ってたfarinatoはあまり肉を食べてる感じはなく、どちらかというとハッシュドポテトでも食べてるような感覚です。そのため結構口の中の水分が持っていかれてのどが渇きます。

津軽弁話者なら通じると思いますが、所謂「むっつい」の感覚です。

津軽弁話者でない人はカステラを口いっぱいに頬張ってみると理解(わか)ります。

 

 

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Carrillera

豚の頬肉の煮込み。

頬肉というのを食べるのは初めてでしたが、ナイフ無しでもスッと切れるほど本当に柔らかく、口の中で溶けるような食感です。つうか本当に溶けました

意外と(?)味付けも濃すぎず、絶妙なラインを攻めてきてくれます。スペイン料理のクオリティの高さを改めて教えてくれるような一品。サラマンカで食べた料理の中ではこれが一番美味しかったです。Muy rico.(とてもおいしい。)

 

 

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Arroz con leche

訳するとRice with milk、甘く味付けした米の牛乳粥です。

その見た目たるや、まるで米に対するヘイト牛乳プリンのようです。

 

店員さんがデザートを聞きに来た時に初めて聞いたこの料理、当時の僕はArrozもconもlecheも意味は分かっていたのですが、一体どんな料理なのかまるで想像もつきませんでした。名前からしてヤバそうなのは何となく分かったので別のにしようと思っていた矢先、ラボのスペイン人Jさんが勝手に注文してしまいました。

 

Jさん「彼にはArroz con lecheで」

ぼく「それ何なんですか」

Jさん「これはスペインでは人気のメニューなんだけど、日本人はどうも嫌うらしいんだよね、ちょっと試してみたいわ(事後報告)」

 

米と牛乳と砂糖とシナモンが悪魔合体しています。

出会うはずのなかった4人が出会ったとき、一体どんな化学反応が起きるのか。

その答えがここにあります。

 

Jさん「Don't suffer.

いや頼んだのあんたやろ。

 

Jさんは日本にも来てよくラボでお世話になってました。

この一件も含めていつかお礼がしたいものです。

 

真面目な話すると味はそこまで悪くなかったです。

味付けはシンプルですし、材料自体は馴染みのあるものだけなので。ただし米が牛乳に浸っている食感とか、日本人にとって主食たる米が牛乳の中に沈んでいるというビジュアルは、宗教上の理由からなかなか受け入れ難いものがあります。

 

決して不味くはない、けど見た目や食感がアウト。

外国の人から見た納豆もこんな感じに見えるのかもしれないですね。

 

 

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Paella

スペイン料理といえばこれ、パエリア。

 

ここのパエリアは米の種類が違うのか、なんか日本の米に近い食感でした。

味がよく染み込んでいて、やや硬めでおこげもできている、日本の炊き込みご飯を思わせる出来。

具材も細かくカットされてて食べやすいです。添えられたレモンも爽やかでいい感じ。

これイイっすよ。本当におすすめ。

 

サラマンカにいて日本料理が恋しくなった時(それか日本の米が恋しくなった時)、マヨール広場近くの日本食レストランAi(ここも行ったので後で記事にします)に行くのもいいですが、Amesa Puestaに来てパエリアを食べるというのもいいかも知れません。

 

 

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Bacalao a la Riojana

何て訳すのかは分かりませんが、Bacalaoは干しタラだそうです。

干したタラをフライにしてパプリカ・ピーマンと一緒にトマトソースで和えた料理。

これもなかなか美味しいです。

調べたらスペイン北部の内陸にあるLa Riojaという地方の料理だそう。

比較的安価に入手できる+塩漬けにして干すと保存が効き、内陸まで運べるという理由でタラを使った料理が一般的になったようです。

 

 

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Flan

焼きプリン。

想像した3倍くらいのサイズでした。マジか。

ここの店のデザートはインパクト重視なのかもしれません。

 

 

あとここの店は他の多くの店と同様水は有料ですが、常温か冷たいのかで選べました。

冷たいのが好きな方はagua frío(agua=water, frío=coldの意)と言えば持ってきてもらえます。

常温のは何て言うか忘れました。適当に頑張ってください。

 

次回以降もサラマンカ滞在中に行ったレストランについて紹介しようと思います。

 

それではまた!

¡Chao, hasta luego!

 

 

コスパ:★★★★★(同価格帯の店に比べると明らかに良い)

味:★★★★★(Arroz con lecheを除く)

品数:★★★☆☆(プレート2つ、デザート1つ、各3種類から選択。一般的な形態)

デザートのインパクト:★★★★★