サラマンカ滞在記

3週間ほどのサラマンカ滞在について綴るブログ

サラマンカに行こう その② 寮生活編

前回からの続きです。

 

いろいろありながらも無事サラマンカに到着した僕は、教授の車に乗せられて3週間ほどを過ごすことになる大学の寮へと向かいました。サラマンカ大学には寮がいくつかあるのですが、そのうち僕が住んでたのはColegio mayor de oviedoというところでした。今回は寮生活の様子について紹介していきます。

 

 

 

 

 

部屋の様子

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入ってまずびっくりしたのが、窓にカーテンがなくシャッターしかなかったことです。どうやらここは日光をとるかプライバシーをとるかの二者択一を迫られる仕様のようです。シャッターを閉めきるとプライバシーは確保されますが、日中でも完璧な闇の空間が出来上がってしまいます。光の誘惑を感じたくない方石仮面を被って人間を辞めた方には丁度いいかもしれません。

 

 

ちなみに上の写真は最初の1週間だけ住んでた2人部屋です。2人部屋なのに1人で使わせてもらってました。その後の1人部屋はこんな感じです。

 


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部屋の中。

 

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トイレとシャワー室。

 

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入り口。写真の左手側にはクローゼットがあります。設備はそれなりに整ってます。

 

 

掃除のおじちゃん vs スペイン語話せないぼく

これは十分にスペイン語を勉強せずにスペインに行くとどうなるのかを実地検証した際のお話です。

 

初日はいろいろあった後(前回記事参照)で疲れていたので、寮に落ち着いてから早速寝ようとしたのですが、期せずして早くもお客さんを迎える事になりました。

 

扉をノックされたので出ると、モップとバケツを持ったおじちゃんが立っていました。スペイン語しか話せないおじちゃん vs スペイン語話せないぼくのバトルの開始です。

 

開幕早々怒涛の勢いで未知の言語を繰り出してくるおじちゃんに対し、ダメ元で英語で話しかけたところ「あっ(察し)」みたいな表情をされました。

されど流れは変わらず、尚もスペイン語ラッシュは続きます。さてはこのおじちゃんもダメ元で喋ってるな。

 

しかし辛うじて「オチョ ミヌトス」(ocho minutos,8分間)だけは聞き取れたことと、状況からしておじちゃんが掃除しに来たことは明らかだったため、部屋の外を指さしうろ覚えスペイン語で「ハップンカン オレ ココ オーケー」という原始人みたいな会話をしたら何とかなりました。No hay problema.

 

後で知りましたが、掃除は毎週火木だかにやってるようで、この日は火曜日でした。ちなみに火曜日をスペイン語で何というかは今だに知りません。

 

ところで、曜日を表すスペイン語を知らないままスペイン国内を旅するとどうなるのか、という事についてはまたいずれ記事にしようと思います。

 

 

食堂の様子

バトルからしばらくして、whats app(海外版LINE)で既に知り合ってた寮の人が昼食に誘ってくれたので、一緒に行くことにしました。食堂は寮の地下にあり、短期滞在者や訪問客は券売機でチケットを購入します。

 

食堂のおっちゃん達もやはりスペイン語しか喋れません。しかし僕には伝家の宝刀“Esto, por favor.”(エストポルファボール、これお願いします)があります。この呪文を唱えながら所望のものを指差すと、現金などと引き換えにそれを手にすることが出来るのです。マグルの方でも杖無しで簡単に使える呪文ですのでスペイン語圏に行く機会がある方は是非覚えておきましょう。

 

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これが昼食です。なんか全体的にパサパサしてます。でも鶏肉は良かったかな。

米は日本の米と違って細長くパサパサしています。こちらだと米は付け合わせのポテトと同じような扱いなのでしょう。とりあえず次は無いなと思いました。ちなみに右下のパンは、リュックサックの下で潰れた、SE◯YUで78円で売ってる8枚切りの食パンが絶品に思えるような味がしました。

 

完全に悪口みたいなレビューですが、普通に美味しいのもあったんでいずれまた記事にしようと思います。

 

寮の設備

 

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寮の地下にあるジム。走ってるとたまに外を歩く掃除のおばちゃんと目が合う設計。

 

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これも地下にある洗濯室。カウンターで洗濯機を使いたい旨を伝え、専用のコインをもらって使います。

 

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やはり地下にあるよく分からない謎の空間。いろいろあります。普段使ってる人はいません。

 

寮は思ったより広く、食堂の他にジム、洗濯室、図書室、初期Macが眠るPC室、TV部屋、バンド練習に使える防音室、よく分からない謎の空間、ラウンジなどがありました。また寮の建物にちょっとしたカフェも併設されてて結構賑わっていました。設備はかなり整っています。

 

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僕はよく1階のラウンジ(ソファコーナー)で寮の人たちと駄弁ったりウノとかやってました。

 

 

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食堂入り口(地下1階)には自販機もあります。軽食、ドリンク、コーヒー(例によってエスプレッソですが)の3種類です。

コーヒーの自販機はたまにお金が返ってこないことがあるそうで、使うなよ!絶対使うなよ!と言われたので使ってみたところ、普通に買えました。No hay problema.

 

ところで、自販機は確実にお釣りが帰って来るものと過信すると何が起きるのか、という事についてはまたいずれ記事に(略)

 

入り口には24時間スタッフが常駐していて、諸々の手続きとかをお願いすることができます。入寮、退寮手続きや日頃の洗濯の時などでお世話になりました。

 

 

寮の治安

寮の治安についてですが、元々そこまで期待はしていなかったので、予想通りと言えば予想通りでしたがやっぱりうるせぇ。寮生活のデメリットの一つです。壁もそこまで厚くなく、隣の部屋の話し声もうっすら聞こえてきます。

 

ある友人の部屋は特にひどく、よく隣の部屋からカップルが交尾してる声が聞こえてくるそうで、Fuck y◯u!!!と隣の部屋に向かって叫んでおりました。言われなくてもお互いにfuckし合っていると思うんですけど(名推理)

 

ちなみ僕の向かいの部屋の人はよく扉を全開にしてEDMを大音量で流してたりしました。部屋を出ると、薄暗い部屋でブルーライトで照らされたパーカーを被って音楽を聴いてるサイケデリックニキと目が合う仕様です。百歩譲って大音量でEDM流すのはいいとして何故部屋の扉を全開にするんだ???

 

寮をフェス会場と勘違いしてるニキ・ネキは他にも多くおり、ここで静音さを求めるのは間違いなようです。まぁその分楽しいんだけどね。

 

 

寮のスタッフに英語は通じる?

通じません。

 

そもそも僕がいたColegio Mayor de Oviedoという寮は留学生向けの寮ではなさそうで、簡単な単語であれば辛うじて通じたりしましたが、基本的に英語は通じません。

 

そのため、スペイン語をあまり知らないと上で書いた掃除のおじちゃんとの一件のようなバトルが頻発します。

僕は何度もそのような死線をくぐり抜けて来ましたが、その中で一つ強く実感したことがあります。

 

大事なのはコミニュケーションを取ろうとする意志です。

 

 

原始人みたいな会話でも最終的に通じればこちらの勝ちなのです。言いたいことを伝えようとする強い意志と細かいことを気にしないNo hay problemaの精神でいけば大抵なんとかなります。

いろいろ書きたいことはありますが、長くなりそうなのでまたいずれ(略)

 

¡Chao, hasta luego!